◆清酒特集:清酒飲用にアプローチ 9月は値上げ前仮需で好調 業務用市場回復へ
2022.11.04秋冬の最需要期を迎えた清酒業界。コロナ禍3年目を迎え、家飲み需要は昨年までの反動で減少しているものの、苦戦が続いていた業務用市場は回復してきた。一部メーカーでは、自社サーバーへの不正アクセス事案が発生し、セキュリティーの厳格化など対応に追われた。原材…続きを読む
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アルプスは、1927(昭和2)年に『アルプス葡萄醸造所』として創業した、桔梗ケ原ワインバレーの老舗ワイナリーのひとつです。
長野県塩尻市は、火山灰土壌に礫層が堆積して水はけがよく、少ない降水量と長い日照時間、標高700メートルの昼夜の寒暖差に恵まれ、フランスのボルドーやブルゴーニュ南部の気象条件に近いことから、明治中頃よりブドウ栽培とワイン醸造の盛んな地域です。
1970年代に長野県内のぶどう栽培農家と「アルプス出荷組合」を結成。約400軒のブドウ生産農家と共にブラッククイーンやマスカット・ベーリーAなどワインに適した品種の改良に取り組んできました。1990年代に醸造設備の増設や自動ワインセラーと地下セラーの新設に加えて仏産オーク樽やステンレス小タンクなど醸造段階もきめ細やかに行われています。2008年には農業法人を結成し、奈良井川沿いの耕作放棄地を取得して圃場を整備。欧州系の多くの品種を栽培し、自社農園の充実を図っています。
栽培しているブドウ品種は、メルロー、シャルドネ、ブラッククイーンに加えカベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、ソーヴィニヨン・ブラン、シラー、ツヴァイゲルトレーベなど。 欧州系のぶどうは湿度に弱く、雨にあたると病気の発生する確率が高くなります。垣根栽培の場合は雨除け(レインプロテクション)を必ず設置し、棚栽培の場合は果房に傘かけを行います。 自社圃場の栽培は、品種に応じたギュイヨ・コルドンなど剪定を変えるほか、夜明け前に収穫するナイトハーベストを行なうなど、きめ細やかに栽培しています。
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